3~5歳の子どもには、次のような特徴があります。
一つ目は、同居親が別居親の悪口を言う、子ども自身が両親間のDVを目撃する、子ども自身が暴力を受ける、といったことがない限り、両親に対して中立的なスタンスをとるという特徴です。この年齢の子どもは、離婚に対して両親のどちらが悪いのかという判断をしません。
二つ目は、「自己中心性」と呼ばれる心性です。ここでの「自己中心性」とは、わがままというようなことを意味しているわけではありません。そうではなくて、「自分以外の視点を正確に想定・理解することができない」といったことを指します。
この心性によって、この年齢の子どもは、「両親の離婚は自分のせいだ」と考えます。自分が悪い子どもだったから、両親が離婚をしてしまったと考えるのです。また、「自分がよいこになれば、また両親の関係がよくなる」と考えます。そこで、極端によいこになる場合があります。
そこで、何度も繰り返し、両親の離婚は子どものせいではないということを伝える必要があります。
参考文献:棚瀬一代(2010) 離婚で壊れる子どもたち 光文社新書
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