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裏目に出る会話 1

「勉強しなさい」と親が子どもに言う場面というのは、いつの時代も日常茶飯事です。「今まさにやろうとしていたのに、やる気がなくなった」などと言って、子どもが勉強をしないのも日常の風景です。


 これは、親が子どもに勉強をさせようとしているのですが、多くの場合、その目的が達成されることはないでしょう。


 そもそも、勉強が好きな子どもは、放っておいても勉強をします。勉強をしなければと考えている子どもも同様に、わざわざ働きかけなくても勉強をします。また、勉強をする準備が出来ている子どもは、親の声掛けが背中を押すことになって勉強に取り掛かるでしょう。


 親御さんが、「声掛けをしているのに子どもが勉強しない」とお困りになるのは、子どもが勉強をしないからです。なぜ子どもが勉強をしないのかというと、1.勉強をしなければと思いつつ、ダルいと思っている場合、2.勉強をしたくないと思っている場合、の2パターンがあります。


 前者の、勉強をしようという気持ちと勉強をしないという気持ちが釣り合っている状態を「両価的な状態」と言います。したいけどしたくない、しないけどする必要があると思っている、といった状態を指します。勉強をするという事柄について、両価的な状態にある人に対して、勉強をしなさいと声をかけて働きかけるのは、まずうまくいきません。ほとんどの場合、裏目に出ます。

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