以前、相談室登校の生徒に初回面接で教室復帰を促したところ、翌日から教室登校をし始めたエピソードを書きました。
どうして、たった1回の面接で、相談室登校の生徒が教室へ行くことが出来たのでしょうか。
それでは、すでに準備が出来ていたのです。
生徒自身は、自分がどうしたいのかを考えていました。そうして、教室に戻りたいと結論しました。
相談室登校中に、相談員さんが生徒を支える声掛けをしていました。
担任の先生は、生徒を刺激しすぎないかしらと心配しながらも、目を配っていました。出来る限りのサポートを約束してくれました。
保護者の方は、生徒がやりたいことを出来るようにと願っておられました。
そういった諸々が影響して、教室へ行く準備が整っていたのです。
状況を整理していく中で、準備が整っていることが明らかになったので、「それじゃあ教室に戻る」という話になったのです。
さて、もっとも重要な準備は、「動機付け(モチベーション)」です。生徒本人が教室に行きたいと思わない限り、周りがあれこれ手を尽くしても、その効果は大きくないでしょう。今、どういったサポートが、どれくらいの強度(頻度や刺激の強さなど)で必要なのか。それを見極めることが大切です。
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