前回とはまた異なる家族療法の分類をご紹介いたします。
Alan Carr という人が、著書 Family Therapy: Concepts, Process, and Practice という本の中で、それぞれの家族療法が重視するテーマをもとに、大きく3つに分類しています。そのテーマとは、次の通りです。
1.歴史的、文脈的、および体質的な素因
2.信念システムとナラティヴ
3.問題が維持される行動的パターン
1の分類には、多世代派 trans-generational 、精神分析的家族療法、アタッチメントに基づく attachment-based 家族療法、体験的 experiential 家族療法、マルチシステミックセラピー、家族心理教育が含まれます。
2の分類には、構成主義、ミラノ派、社会構成主義、問題解決志向 solution-focused 、ナラティヴが含まれます。
3の分類には、MRIのブリーフセラピー、戦略派 、構造派、認知行動療法的家族療法、機能的家族療法が含まれます。
やはりこのように、一口に家族療法と言っても、その中身はそれぞれ大きく異なります。
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