今から25年ほど前の研究ですが、男性の21%、女性の11%が生涯の間に性的な浮気を経験することが示唆されています。また、その比率は上昇しており、性差もなくなってきていると言われています。
浮気は当事者のみならず、その配偶者、家族、親族やその他の関係者にまで、多大な影響を及ぼします。
パートナーが浮気した場合、恥、激昂、うつ、不安、犠牲になった感覚といった、強くネガティヴな感情を経験します。また、PTSD(Post-Traumatic Stress Disorder; 心的外傷後ストレス障害)のような症状を呈することもあります。
一方、浮気した本人も、罪悪感やうつといったネガティヴな感情を経験します。また、自分自身についてネガティヴに捉えます。
浮気が起こって、そのことをセラピストが知らないままであったり、扱われないままである場合、カップルセラピーが失敗する可能性が高まります。
参考文献:Baucom, D. H., Snyder, D. K., & Gordon, K. C. (2009) Helping Couples Get Past the Affair. The Guilford Press.
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