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その人に必要な働きかけをする

 以前、相談室登校の生徒と、相談員と呼ばれる方を交え、スクールカウンセラーである私と3人で面接をしました。この面接は、その生徒と私の初回面接でした。


 話を聞いていく中で、私は「じゃあ、君はどうも教室に戻りたいみたいだね。明日から相談室じゃなくて、教室に行っちゃいなよ」と言いました。生徒は「うん、そうする」と言いました。相談員の方は、このやりとりにビックリした様子でした。


 そして、それまで相談室登校をしていたその生徒は、何事もなかったかのように、翌日から教室で他の生徒たちと一緒に授業を受けるようになりました。


 その生徒に、そのタイミングで、その働きかけが必要だったのです。


 じゃあ、私が他の生徒にも同じことを言うかというと、そんなことはあり得ません。その人に必要な働きかけは、相手によって、その時々によって、変わるからです。その人に必要な働きかけをすることが重要なのです。

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