top of page
ypi-yabugaki

離婚の子どもへの影響(9歳~12歳)2

 前のポストでは、子どもの忠誠葛藤について書きました。


 9歳~12歳の子どもと同居親との関係は、性別によって異なる部分があります。


 母親が観護親になった時、男の子と母親の関係は、女の子と母親の関係に比べて、より葛藤に満ちてストレスフルなものになると報告されています。


 同居親は、心に余裕がなくて、子どもに対するしつけが命令的になることがあります。それに対して、子どもが反抗的な態度をとって命令に従わないと、同居親はいうことを聞かせようとして、さらに命令的になり、子どものさらなる反発を招く、という悪循環が見られます。親と子どもの双方にとって辛い状況になります。


 同居親への怒りは、男の子の場合は直接的な攻撃行動に置き換えられるのに対して、女の子の場合は間接的な攻撃行動に置き換えられる場合が多いです。間接的な攻撃行動とは、つねったり、つまずかせたり、ものを盗んだりといったことを指します。


 怒りはその後、抑うつ状態やひきこもりへと移行していきます。


 参考文献:棚瀬一代(2010) 離婚で壊れる子どもたち 光文社新書

閲覧数:29回0件のコメント

最新記事

すべて表示

離婚の子どもへの影響:目次

離婚の子どもへの影響についてまとめました。 各ページ、3分くらいで読める分量にしてあります。 離婚の子どもへの影響(0歳~18ヵ月) https://ypiyabugaki.wixsite.com/ypi-yabugaki/post/%E9%9B%A2%E5%A9%9A%E...

ステップファミリーの難しさ

初婚家族のような家族を目指すことで、次のようなストレス状況がステップファミリーに生じることがあります。 ・継親からのしつけに対して、子どもが(時には実親も)反発する。 ・継親が大変な思いをして行うことにも、労いどころか、「親」として当然として受け止められてしまう。...

色々なステップファミリーのかたち

ステップファミリーの家族のかたちは様々です。 シングルマザーとその子ども、初婚男性によって構成されるステップファミリーもあれば、新しいカップルの双方ともが以前のパートナーとの子どもと一緒に暮らすステップファミリーもあります。...

留言


bottom of page