これまでご紹介した通り、3歳~5歳の子どもは、「両親の離婚は自分のせいだ」と考えます。これは、「自己中心性」という心理によるものでした。
6~8歳の子どもは、「脱中心化」といって、自己中心性を抜けて、自分の視点だけでなく他者の視点も持つことが出来るようになります。他者は他者の視点からものごとを見ている、ということが理解出来るようになるのです。
ですから、離婚の原因を自分のせいだとは思いません。
しかし、「もし自分がもっとよい子だったら、別居親は出ていかなかったのではないか」と思います。そして、自分は親に見捨てられたのだという気持ちが強くなります。
子どもが6歳になる前に両親が離婚していたとしても、子どもは6~8歳になった時に、親の離婚という現実に改めて直面します。そして、自分は見捨てられたのだと感じ、深い哀しみに陥ってしまいます。
参考文献:棚瀬一代(2010) 離婚で壊れる子どもたち 光文社新書
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