top of page
ypi-yabugaki

離婚の子どもへの影響(6歳~8歳)1

 これまでご紹介した通り、3歳~5歳の子どもは、「両親の離婚は自分のせいだ」と考えます。これは、「自己中心性」という心理によるものでした。


 6~8歳の子どもは、「脱中心化」といって、自己中心性を抜けて、自分の視点だけでなく他者の視点も持つことが出来るようになります。他者は他者の視点からものごとを見ている、ということが理解出来るようになるのです。


 ですから、離婚の原因を自分のせいだとは思いません。


 しかし、「もし自分がもっとよい子だったら、別居親は出ていかなかったのではないか」と思います。そして、自分は親に見捨てられたのだという気持ちが強くなります。


 子どもが6歳になる前に両親が離婚していたとしても、子どもは6~8歳になった時に、親の離婚という現実に改めて直面します。そして、自分は見捨てられたのだと感じ、深い哀しみに陥ってしまいます。


 参考文献:棚瀬一代(2010) 離婚で壊れる子どもたち 光文社新書

閲覧数:29回0件のコメント

最新記事

すべて表示

離婚の子どもへの影響:目次

離婚の子どもへの影響についてまとめました。 各ページ、3分くらいで読める分量にしてあります。 離婚の子どもへの影響(0歳~18ヵ月) https://ypiyabugaki.wixsite.com/ypi-yabugaki/post/%E9%9B%A2%E5%A9%9A%E...

ステップファミリーの難しさ

初婚家族のような家族を目指すことで、次のようなストレス状況がステップファミリーに生じることがあります。 ・継親からのしつけに対して、子どもが(時には実親も)反発する。 ・継親が大変な思いをして行うことにも、労いどころか、「親」として当然として受け止められてしまう。...

色々なステップファミリーのかたち

ステップファミリーの家族のかたちは様々です。 シングルマザーとその子ども、初婚男性によって構成されるステップファミリーもあれば、新しいカップルの双方ともが以前のパートナーとの子どもと一緒に暮らすステップファミリーもあります。...

Kommentare


bottom of page