子どもが3歳になる前に両親が離婚した場合、その後、別居している親との面会交流が継続的に行われていると、問題は少ないと言われています。
しかし、何らかの理由で面会交流が行われなくなってしまった場合には、その後さまざまな問題が起こると考えられています。別居親が父親か母親か、子どもが男の子か女の子かによって、予想される問題は異なります。別居親のイメージを持てない(父親像 / 母親像を持てない)まま育ってしまうことが、子どもの人生に大きな影響を及ぼします。
子どもにとっては、両親はいずれも親であり、飛行機でいうところの両翼です。どちらかが欠けても十全に飛ぶことは難しくなります。子どもが別居親との面会交流を希望しなかったとしても、両親で相談して、子どもと別居親が接触する機会を設定することが大切です。
(両親には葛藤的な気持ちがお互いに対してあると予想されますが、「子どものため」という点で協力していただきたいです)
「親の私たちは離婚するが、同居親がきちんと生活を支えること、別居親も親であることに変わりないこと、別居親とはこれまで通りに接触出来ること、したがって何の心配もいらないこと」を、子どもがわかるように説明してあげることが必要です。
「3歳だからまだわからない」と思わないで、子どもが安心出来るまで説明してあげてください。
参考文献:棚瀬一代(2010) 離婚で壊れる子どもたち 光文社新書
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